吉田さらさのイベントとお知らせ

寺と神社の旅研究家、吉田さらさの新刊、雑誌記事、講座、ツアー、イベントなどの情報です。

黒石寺の面白すぎる女性住職さん

 

さて、また旅から戻ってまいりました。
しょっちゅうあちこち出かけていますが、
実は、わたしの旅には4種類あります。

1.本や雑誌の記事を書くための取材旅行
2.講座やツアーなどに説明担当として同行する旅行...
3.将来的に仕事に生かすために興味のある場所にぶらぶら出かける
4.主にオペラ観賞を目的としたヨーロッパ旅行
(これだけは仕事と無関係)

 今回の旅は、1のパターン。
某旅雑誌の取材のために、岩手県の仏像を撮影して回る2泊3日の旅でした。
成島毘沙門堂、立花毘沙門堂、黒石寺、松川二十五菩薩。
どちらにも、ほかの地方ではちょっと見られない素晴らしい仏像がありました。
岩手県は風土も好き。風景がどこか異国めいていて、宮沢賢治が「イーハトーブ」と名付けた気持ちがなんとなくわかります。
 

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 仏像との出会い以外にも、面白いことがたくさん。
特に黒石寺の「面白すぎる女性住職」の藤波洋香さんに
感動、っていうか、大爆笑。
この方は、たまたま大学の先輩でした。
お寺のお坊さんは、どれだけくだけた方でも、
たいていは、本音と建前をきっちり使い分けたお話をなさいますが、
洋香先輩ったら、住職さんのくせに、ホントのこと言いすぎ!
一応取材だから、ずっと録音機をまわしておりましたが、
記事にできないNGワードの連発なのでした。

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黒石寺は、数年前、蘇民祭で話題になった寺です。
筋骨隆々の裸の男性が映ったお祭りのポスターに
クレームがついた、あの話。
あのときも、洋香先輩は、
「これは大昔からここで行われている神聖な祭りだ。
都会のおねえちゃんに何と言われようが関係ない」と、
果敢に応戦しておられました。

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「来年は、わたしたちも蘇民祭を見に来たいです」
などと言ってみると、
「みんなそう言うけど、本当に来た人はいないってば。
どれだけ寒いか、あんたら知ってるの?」とおっしゃる。
ようし、来年2月、チャレンジしてみようじゃないの。
待っとけよ、洋香先輩!
 次回は、岩手の素敵な激安温泉宿の話を書く予定でございます。