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那智の火祭り

7月13日〜15日、2泊3日で、熊野の旅に行きました。メインは、14日に行われる「那智の火祭り」です。この行事は、熊野那智大社に祀られる12人の神様が、扇を飾った神輿に身をやつし、その昔鎮座していた那智の滝のふもとにお帰りになる行事です。この写真の、扇で飾られた柱のようなものの一つ一つが神様です。そのため、「那智の火祭り」は「扇祭り」ともよばれます。


神様ですから、丁重にお迎えせねばなりません。神様をお迎えに行く人は、大きな松明を持ちます。神様の数にあわせて12本あり、それぞれの大松明が12の御神体を迎え、滝のふもとへと先導します。

大松明は、少し離れたところから見ていても、熱さを感じます。近くに行くと、火の粉がばらばら飛んできます。その上、巨大でとても重いのに、一人の方がこれを抱えて、石段の上まで、神様たちをお迎えに行くのです。


たいへん迫力ある男性的なお祭りで、見ているこちらも圧倒されます。

お迎えされた神様たちは、那智の滝の前に並び、踊りの奉納などのご接待を受けます。

まだ梅雨が明けきっておらず、滝は、普段よりはるかに水量が多かったそうです。この風景の中で眺めていると、何だか日本の祭りではなく、ハワイあたりの島の祭りを見ているような気がしてきました。太平洋の島々でも、火や水はとても神聖なものです。那智は海に近いので、海洋民族の文化も混じっているのかな。

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